リリィ的三丁目の夕陽

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夏休みの最後に、この番組が始まったのはもう30年前になるだろうか。

当時から黄色いTシャツ、地球をかたどるシンボルマーク。

幼い私は番組の主旨や演出に、素直に感動したものです。

しかし、今は亡き父がふとこんなことを言っていたのを思い出します。

『募金はいいことだと思うが、
なんだか子供達のわずかな小遣いをだまして取り上げているような気がしてしかたない』

父は、募金は、そのお金を自分が稼ぎ出せるようになってからするべきで

まだ親の収入で生活している子供たちのお小遣貯金をタレントを使ってかき集めるのは偽善だと。

いいことをしていると親も子供も錯覚する。

それは施しに似ているといっていた。

日本人は『浪花節』が好きだ。

時代が流れても、この番組に流れる空気感は同じだ。
がんばっている難病の子供たちやタレントさんの話題に感動し、

同じ空気感、同じ感情になって涙することに

なんだか安心するのだろうか。

あぁ、まだ日本人も自分も捨てたものではないんだなと。

かつて助け合いは『余裕があるからする』ものではなかった。

みんな貧しかったから助け合って、

わずかにあるものでまかなった。

ビジネスがなんとなく絡む番組に違和感を唱えた父。

過剰演出に疲れながら

本来の主旨が、これからも歪む事なく

純粋な気持ちの集まりであってほしいとおもいつつ、
今年も８月が過ぎていく。
こんな番組でもないと、感動できなくなっている世の中なのかもと

ちょっと不安になったりして。  

以前勤めていた岸和田の病院の同僚達が

夕方からのバーベキューに誘ってくれた。

和歌山から車で一時間弱の所にある大阪府内の海水浴場。

春は潮干狩り、夏は海水浴とバーベキューでにぎわう所。


今日も一緒に働いていたように

まるで退職したのが嘘のように、話してくれて、騒いで、旧交？を暖めた。

食べて、しゃべって、花火して。

みんなの小さな子供達と遊んで。　

決して戻ることはない私に、「帰っておいでよ」なんていってくれる。


この空間にいたかったなぁ。


彼らと過ごした数カ月はとても濃かったように思う。

　なんで、辞めたんだろう。

そんなこと思いながら、暗い高速を帰ってきた。

それぞれに、職場の困難がやっぱりあって、問題もあって、

あそこにいたら、今受けている研修は受けられなかっただろうし

違うストレスも抱えていただろう。


でも、今の施設でなにか納得のいく仕事がしていけるのだろうか。


自分は、どこへ向かっているのか、

ちょっとわからなくなる。

この「大殺界」を過ぎれば、なにか見えてくるかな。。。

。。。ってか、更年期でちょっと考えすぎかも。

  

なんていったらいいんかなぁ。

研修でいない間に職場はなんかいろいろと人が入れ代わり、

経営上の節約とかで

ちょっと考えられないやり方を周知させていたり、

はぁ〜？と思うような妙な改革を始めていた。

私は何のために、時間をかけて理想を学んでいるのだ？

間違っているけど、ほかではこんなことしていないけど、と

また教えていかなくてはいけないの？

やり方が古いどころか後退している。

清潔や危機管理より節約（いや、ただのケチ）が大切だというなら、

もはや医療施設とはいえないじゃないか。

納得いかない。

なんだよ。

どこに向かいたいんだよ。

わけわからない。
  

研修前半戦終了して、

二日お休みをいただいた。
明日からまた、いつもの業務にもどる。

病棟の仕事から離れて、三週間。

毎日の学生生活からシフトするのに時間がかかるだろうか。

ほかの研修生にはもう仕事再開している人もいる。

県内に、たくさんの“同級生”が散らばりがんばっているのだなと

思うだけでなんかうれしい。

がんばりましょう。

がんばりましょう。

みんな、また元気で会おうね。

後半戦はいいグループメンバーに恵まれますように〜。
  

研修、前半戦もあと一週間を残すのみになりました。
こういう研修って、定期的に受けとくべきやね。

ほかの施設の人と交流できるし、忘れていた理論や倫理や法律にふれて、
なんと無知に仕事しているんやろうと。

アメリカのナースのように更新制でないってことは楽だけど、基本をいつか忘れて、自らの資格を守る法律や後輩達が受けている教育の変化に気付かずに、目の前の問題にだけ焦点をあててしまう。

看護師を職業にしているけれど、まだまだ専門職ですといえる資格はないなと思うこのごろ。

医師の助手ではない、専門職よと、先輩達が言い続けてきたのに、いまだ日本のナースの地位は低い。

理想を学んできたのに、理想をくじいてしまう臨床の貧困。

若い人のせいにはできないなと。

まだまだ学ぶことがありすぎて、知識の浅い自分に愕然とする前半戦後半です。