仙台で生まれて25年間すごして、ひょんなことから関西の人に嫁ぎました。 和歌山在住。 家族は主人と京都に暮らす大学生の娘、13才でお星さまになったコーギー犬リリィです。

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2011年08月21日

8月も下旬

暑い、暑い毎日が続いていたが、

今日は全国的に雨模様。

和歌山も朝から降ったりやんだり。

厚い雨雲が陽射しを遮ってくれるので涼しい。

このところ、職場の病棟では認知症の方が激増。

しかも中途半端に動けるから、困る。

転んだりしたら即骨折につながる。

そして、たとえ患者さんが勝手に動いて勝手に転んだとしても

施設内で起きたことは『事故』として報告義務があり、

その対策をとらなかったとして極端な場合裁判を起こされる事象になってしまう。

だから、最近の夜勤は精神的に重い。

ガチャンとかガタンって音がしてくれるならまだ発見も早いし

未然に駆け付け防止することもできる。

しかし、ラウンドしたときに床にいるのを発見。。。なんてことも多く。。。

それがあちこち、たてつづく。

あぁ。。。

人間、人生にも潮時ってあるよなぁ。。。なんて思ってしまう。


認知症は本人の罪ではない。

かえって、認知症患者の多くは、深い霧の見知らぬ森に迷い込んだような困惑した日々を送る。

ボケたと気づいたとき自らも傷ついている。

愛する家族に疎ましがられ淋しい思いもしている。

自分の存在価値を見失う。

だからこそ、看る側として平常心を保とうとする。

しかし、こちらにも許容量があるなぁ。。。

時に、些細なことに『イラッ』としてしまう自分に落ち込む。

そして、少子化世代に自らの高齢期を託す身としては

ボケる前に死なないとな。。。と思う。


いつまで生きてるのかな、なんて思われたくない。

もう少し生きていて欲しかったと思ってもらえるくらいでちょうどいい。

かつて、長寿は『ごく稀なこと』だったからめでたかった。

食事の楽しみもなく、オムツをあてがわれ、一人でトイレもお風呂もままならならず、

子供達には面倒見れないから施設に入って、といわれる、そんな日常が

満ち足りた老後なのだろうか。

戦中、戦後の日本を支えた世代は、いま急速に

また深い霧の深い森の中で明日を憂いている。


なかなか人生を終わらせてくれない医療と世間体の中で。  


Posted by リリィ at 14:02Comments(0)