2012年11月10日
『ペコロスの母に会いに行く』
毎日、認知症のお年寄りと接する中で、なんだか意図が伝わらず。。。
転んだり、ケガをしたりする危険を回避しようと努力しているにも関わらず
理不尽なことをされていると怒り、訴えるお年寄り。
縛り付けたり、紐に繋いだりするわけではないのに
見守りや手助けがいるから駆け付けても、見張られていると迷惑がられ
入院を閉じ込められていると思い込む。。。
繰り返し、繰り返し、同じことを話し
繰り返し、繰り返し同じように怒りだす。
看護師は彼らにとって『極悪人』
説明や説得が効く相手ではないことも、繰り返し同じことをいうことも、わかってはいるんだけど
私たちも人間だもん。
『チッ』と思うこともある。
感情をコントロールするのがこの仕事なんだけど
いつもいつも聖人君子にはなれない。
しかし、先日『ペコロスの母に会いに行く』という本にであった。
長崎の言葉で綴られた認知症のお母さんとその息子さんのお話。
柔らかいタッチのやさしい漫画。
現在と過去の時の交わりのなかで、
やっぱりどんな人にも人生ドラマがあるのだろうなと思わせてくれる。
どんな人にも幼い日々があり、若い時代があり、結婚し、子供を育て、伴侶を亡くし年老いて行く。
そうか。
そうだよね。行く道だ。
明日からもう一度、やさしくなってみようかなと思う一冊でした。
Posted by リリィ at
22:45
│Comments(0)