仙台で生まれて25年間すごして、ひょんなことから関西の人に嫁ぎました。 和歌山在住。 家族は主人と京都に暮らす大学生の娘、13才でお星さまになったコーギー犬リリィです。

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2013年03月17日

昔、むかし

先日まで職場に実習にきていた看護学生さん。

性格がおとなしいのか、緊張しやすい性質なのか、なんだかいつもオドオドしていた。

指導者や教務から質問をうけようものなら、メモを持つ手が震え、黙り込んでしまう。


なんだか、学生のころの自分を見ているようだった。



実習は好きだったが、毎日こわかった。
初対面の人と気軽に明るくコミュニケーションが取れる同期がうらやましかった。

なんか聞かれたらどうしよう。。。
なにを勉強したらいいかわからない。。。


結果、指導者からは『消極的』『意欲がない』『事前勉強不足』と評価された。
判定評価はいつも『B』か『C』


同期はどんどん先を行ってしまう気がして、『この仕事は向いてないんじゃないかなぁ』と、悩んだ。


しかし、励ましてくれたのは他でもない患者さんで

『きっといい看護婦さんになれるよ。』

『あんたが(実習終わって)いなくなると淋しいよ』

患者さんとのふれあいの中で、私でも何らかの役に立つのかな。。。と、使命感を育てていただいた。


就職したのは総合病院の手術室。

緊張とダメだしの毎日。
自信など持つ暇もなく、ただ与えられる仕事を遂行することだけに神経を擦り減らした。

『もう、やめたい』

同期にそう漏らすと『あんただけ逃げるの?向いてるとか向いてないとかは、あんたが決めることじゃないよ』と叱咤された。

そういう同期だって同じ思いでいたらしい。
みんな必死で、一人前ってどこなのかなんなのか模索した新人のころ。。。






この子は、その峠を越える仲間や出会いを得られるだろうか。。。

その学生さんをみていてそう思った。



実習最終カンファレンスで、
『私もあなたみたいに人前で声のだせない学生でした。
だけど、経験と努力で必ず克服できるから、これからはクラスでも前にでること、恥をかいても前にでてみんなの中心で行動すること。

それは自分で作りださないといけないし、後ろにいたらいつまでもいまのまま。
少しでも今を変えたいと思うならば、自分の中の恐怖感と闘いなさい。

できるから。』




同僚は、『そんなおとなしい子だったなんて、うそだろ〜?』と笑ったが、

年月と場数は人の印象も変えるのよっ。




ココ・シャネルが

『二十歳の顔は自然の贈り物、五十歳の顔はあなたの功績』

と、いったそうな。


五十歳の私の顔には『功績』がみえるかしら。





あの学生さんの実習記録を読みながら、負けんなよと思いました。
  


Posted by リリィ at 21:54Comments(4)