2015年08月09日
七夕祭り
先週、母の姉にあたる叔母が亡くなった。
享年、91才。
私の父の勧めで仙台に家族で転居してきたのは私が生まれる前のこと。
私が生まれてからは半ば育ての母のような人だった。
晩年は肺を患い、在宅酸素が欠かせない状態だったか、同居する末娘や孫たちに介護されながら、ゆるゆる暮らしていた。
6月の末、両親の墓参りを兼ねてそんな叔母を突然訪ねた。
たいそう、喜んでくれて、
『うれしいなぁ、あえてうれしいなぁ…』と、何度も何度も言ってくれた。
太って豪快な人だったのに、小さくなったなと思ったものだった。
『また来るね、元気にしてなよ』
『んだなぁ、またきてよ、待ってるよ』
そんな会話が最後になった。
そして、仙台の花火の日、叔母は天に登っていった。
パーン!と打ち上げ花火とともに。
毎年、この季節になれば思い出してもらえるように、そんな日を選んで逝ったのかな。
七夕のころは航空券も最高値だから、20年くらい七夕には行ってなかった。
叔母がたまには見ていきなと、呼んでくれたのかと思った。
西公園で花火をみて、翌日七夕の吹き流しをくぐり、仙台駅で地魚のお寿司を食べて、笹かまを買って帰路についた。
今年の仙台は関西に引けをとらない暑さだったけど、
七夕が過ぎたらきっと過ごしやすくなってくるのでしょう。
叔母が用意してくれたつかの間の帰郷は
懐かしい、夏休みのにおいがしました。。
Posted by リリィ at
16:33
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