仙台で生まれて25年間すごして、ひょんなことから関西の人に嫁ぎました。 和歌山在住。 家族は主人と京都に暮らす大学生の娘、13才でお星さまになったコーギー犬リリィです。

2009年08月30日

24時間テレビ

夏休みの最後に、この番組が始まったのはもう30年前になるだろうか。

当時から黄色いTシャツ、地球をかたどるシンボルマーク。

幼い私は番組の主旨や演出に、素直に感動したものです。

しかし、今は亡き父がふとこんなことを言っていたのを思い出します。

『募金はいいことだと思うが、
なんだか子供達のわずかな小遣いをだまして取り上げているような気がしてしかたない』

父は、募金は、そのお金を自分が稼ぎ出せるようになってからするべきで

まだ親の収入で生活している子供たちのお小遣貯金をタレントを使ってかき集めるのは偽善だと。

いいことをしていると親も子供も錯覚する。

それは施しに似ているといっていた。

日本人は『浪花節』が好きだ。

時代が流れても、この番組に流れる空気感は同じだ。
がんばっている難病の子供たちやタレントさんの話題に感動し、

同じ空気感、同じ感情になって涙することに

なんだか安心するのだろうか。

あぁ、まだ日本人も自分も捨てたものではないんだなと。

かつて助け合いは『余裕があるからする』ものではなかった。

みんな貧しかったから助け合って、

わずかにあるものでまかなった。

ビジネスがなんとなく絡む番組に違和感を唱えた父。

過剰演出に疲れながら

本来の主旨が、これからも歪む事なく

純粋な気持ちの集まりであってほしいとおもいつつ、
今年も8月が過ぎていく。
こんな番組でもないと、感動できなくなっている世の中なのかもと

ちょっと不安になったりして。


Posted by リリィ at 20:23│Comments(2)
この記事へのコメント
なるほど、考えさせられますね。
外国のチャリティー番組は出演のアーティストは出演料なしで参加するそうです。
日本はどうなのでしょう?
そのお金だけで充分募金できると思うのですが。。。
Posted by きおすきおす at 2009年09月01日 00:04
>きおすさま
ようこそ、はじめまして。

そうですねぇ、彼らのギャラだけでも膨大ですね。

なんか、人と人との関わりが希薄になってきて、こういう感動に飢えているんですかね、現代は。

だけど、番組を通して、福祉とか障害とかについて考えるきっかけになってくれたらいいなと思います。
Posted by リリィ at 2009年09月01日 00:53
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    コメント(2)