「半島へ、ふたたび」
先日、「ドキュメント大賞」を受賞したという蓮池薫さんの著書である。
なかなか手に入らず、あちこち検索して、なんと地元の本屋でやっと購入した。
忌まわしい拉致から20数年、帰国してから
地元で公務員の職に就かれたとニュースきいてから、
ずっと公務員をされているのだと思っていた。
しかし、守られる生活ではなく、やりがいを求めて翻訳家の道を選んだそうだ。
その道のりも簡単ではなかったようで、試行錯誤の連続だったそうだ。
翻訳は、ただ自国の言葉にすればいいわけではなく、作者のニュアンスまで伝え
翻訳家の本であるかのように「もの」にしなければいけないらしい。
もともと、文才がおありなのだろうし、文章で表現するのがお好きなのだろう。
この本は取材で訪れた「韓国」の情景に、北朝鮮での生活や朝鮮の歴史、
南北変わらない民族の習慣などを織り込んでいる。
多くの日本人は、こんなに近い国でおきたことも、
知らないところで人生を翻弄されてきた人がいたことも
なにも知らず、なにも教育されずに生きてきた。
なんだか悲しくて、気持ちが沈んだ。
しかし、蓮池さんの前向きな生き方や、限りない研鑽の意欲に
感動した。
どんな境遇になろうと、希望を忘れず未来をあきらめない。
彼が子供達と今だ帰国を果たせない拉致被害者にむけたメッセージ。
民主党さん。
高速道路より子育て支援より、彼らを早く帰してあげて。
私は。。。
今、機会を与えられた研修をとにかく頑張っていこう。
夢を持とう。
気に入らないこともあるけれど、言い続けよう。
正しいと思うことを。
蓮池さん、すばらしい本をありがとうございます。
ご活躍を心から願っております。