「半島へ、ふたたび」

リリィ

2009年09月13日 21:51

先日、「ドキュメント大賞」を受賞したという蓮池薫さんの著書である。

なかなか手に入らず、あちこち検索して、なんと地元の本屋でやっと購入した。

忌まわしい拉致から20数年、帰国してから

地元で公務員の職に就かれたとニュースきいてから、

ずっと公務員をされているのだと思っていた。

しかし、守られる生活ではなく、やりがいを求めて翻訳家の道を選んだそうだ。

その道のりも簡単ではなかったようで、試行錯誤の連続だったそうだ。

翻訳は、ただ自国の言葉にすればいいわけではなく、作者のニュアンスまで伝え

翻訳家の本であるかのように「もの」にしなければいけないらしい。

もともと、文才がおありなのだろうし、文章で表現するのがお好きなのだろう。

この本は取材で訪れた「韓国」の情景に、北朝鮮での生活や朝鮮の歴史、

南北変わらない民族の習慣などを織り込んでいる。

多くの日本人は、こんなに近い国でおきたことも、

知らないところで人生を翻弄されてきた人がいたことも

なにも知らず、なにも教育されずに生きてきた。

なんだか悲しくて、気持ちが沈んだ。

しかし、蓮池さんの前向きな生き方や、限りない研鑽の意欲に

感動した。

どんな境遇になろうと、希望を忘れず未来をあきらめない。

彼が子供達と今だ帰国を果たせない拉致被害者にむけたメッセージ。

民主党さん。

高速道路より子育て支援より、彼らを早く帰してあげて。

私は。。。

今、機会を与えられた研修をとにかく頑張っていこう。

夢を持とう。

気に入らないこともあるけれど、言い続けよう。

正しいと思うことを。



蓮池さん、すばらしい本をありがとうございます。

ご活躍を心から願っております。