寒さに弱い

リリィ

2008年02月27日 00:05

和歌山の人は寒がりだと思う。

この土地でもう10年看護師をしているけど、患者さん達の寒がり方といったら北海道並みだ。

ここは真冬でも雪は積もらないし、まして気温がマイナスになることはない。
でも、ダウンジャケットは北国仕様のようなものを着てくるし、もちろん毛皮のコートやジャケットも売っている。
唯一、雪国ではないなと思うのは靴の裏の「溝」が雪仕様でないことぐらい。

もちろん、少し山の方に行けば路面の凍結もあるし、高野山などでは東北並みの寒さではある。

しかし。。。

隣町から受診にきたあるおばあちゃんは、「パッチ」(ももひき)を8枚はいてその上にキルティングのズボンをはいてその上に巻きスカートをはいていた。

8枚とはいかなくても、年輩の方はだいたい何枚も下着をはいている。
診察の時、お腹が出てくるまでタケノコの皮をはがすようなのだ。
しかも、靴下も何枚もはいているので、なにか処置をするとかレントゲンを撮るとかッテいうときはたいへんだ。
脱衣籠は衣服で山盛り。。。

何枚も下着をはくとそのゴムの部分も同じ枚数あるわけで、お年寄りのぽこんとした柔らかいお腹はおへそのあたりで「くびられて」しまう。

そして、かゆくなる。かきむしる。傷になる。化膿する。。。。

よくないと思いながらも、
「寒いさけ(さむいから)ね~、ようけ(たくさん)着やな(着ないと)いてられへん(いられない)のよ~」
というおばあちゃん達に、こんなに着込むなともいえない。

でも、せめて、そんなに締め付けるような着込みかたは避けた方がいいんだけど。。。
販売されている下着のほとんどが「薄手」ばかりなのも枚数を着込む一因かもしれない。

どうしてこんなに寒がるのか、私なりに推理してみた。

そうか、「寒い期間が短い」んだ。

ここは寒さに「慣れてしまう」ほど寒い期間がない。
急に気温が下がってそのままずっと「冬」である土地とは違う。

へたすると10月まで半袖はしまえない。
3月を待たずに気温は10度を上回る。
桜は春のお彼岸過ぎには咲くんだもの。。。

だけど、川風、海風が吹くので体感温度は低いのかもしれない。

かくいう私も、冬場に帰省したとき義姉に「寒がりになったんじゃない?」といわれたことがある。

暖かいところに住んでしまうと、「寒さへの抵抗力」が弱くなるのかもしれない。
そういえば、今月の暖房費、ちょっと高くついている。。。かも!!!!!