仙台で生まれて25年間すごして、ひょんなことから関西の人に嫁ぎました。 和歌山在住。 家族は主人と京都に暮らす大学生の娘、13才でお星さまになったコーギー犬リリィです。

2009年12月27日

恩師

数年前、両親の法事で帰郷したとき小学校の恩師に

何十年ぶりかで再会した。

小学校5~6年の時の担任の先生。

当時はまだ教師3年目の新任先生と11歳の私たち。

それが、月日を重ねて60代の先生と40代になった生徒の私。

お互いに歳をとっているのに、

お会いしたら、すぐ先生と小学生にタイムスリップしてしまった。

たくさんお話をさせていただき、名残惜しくお別れして

それからしばらくはメールのやりとりがあった。

先生のお忙しいので、こちらからもあまり便りもないまま

年末に贈り物を差し上げて、それに先生が故郷のものを

また送ってくださる。

そしてお礼の電話を差し上げて、ちょっとだけお話をさせていただく。

そんな数年が続いている。



今年も、先生から笹蒲鉾が届き、お礼の電話をした。

「君は、君でいいんだよ。信じたことを信念をもって続ける方が良い」

「君の生き方が僕は好きだよ」

「そうやって、戦い続けるしかない。いつか、実ると信じて。

流れに逆らわず生きるのが楽だけど、君にはできないだろう。

それでいいんだよ。」


いつも先生は私を肯定してくださる。

それでいいと言ってくださる。


迷いも、悔しさも、情けなさも、みんな知っているみたいに。


涙で声が詰まり、元気に返事をすることに努力が必要だった。

「それでいいのだ」

私が、私のなかの誇りとプライドを守り続ければいい。

完璧でないのも自分だと認めればいい。

だから、もっとよくなろうと思えるのだと。


人生はダラダラ坂を自転車でゆっくり登るようなもの。

一度足をついたら、またこぎ出すことに力がいる。

ペースに乗って登りだしても、漕ぐのをさぼればまたバランスを崩して

足をついてしまう。

頂上は見えたと思ってもくだりで楽をするのは一瞬。また上り坂が待っている。



不器用で、いいですか。

いいらしい。



私は私でいいらしい。



先生、ありがとうございます。













Posted by リリィ at 23:25│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
恩師
    コメント(0)