リリィ的三丁目の夕陽

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先日、きのくにコーギーズのワンコ友達とランチに出かけた。

ランチの時の話題はワンコ達のことだったが

食後、一人の方のお宅にお邪魔してお茶したときに

なぜかそれぞれの『結婚のイキサツ』の話しになった。

思えば、近くでもなく、育ったエリアも文化も違い、考え方も違ったのに

なんでリリィちゃんとこは結婚することになったの？

と。。。みんな不思議みたいだ。

そうなんだ。

決定的に『好み』はなかったのに、なんで？

私が聞きたいわ。



不意なプロポーズのあと、私は恒例の北海道旅に出たんだった。

結構、悩んだ。

その人と結婚するってことより、仙台を離れること、せっかく軌道に乗ってきた仕事をやめることになるということ。。。

彼はどうころんでも、

父が気に入る婿ではないこと。。。

第一、私がそこまで好きではなかった。

で。

北海道で出会った、まったく初めてあう人に相談してみた。

彼女は東京の助産婦さんでプレ同業者ってことで仲良くなった。

で、彼女にこう言われた。
『断ったら、たぶん、もう二度と逢わなくなるだろう。逢えなくなってもかまわない人かどうかで決めたら？』

それで一晩中考えて、逢えなくなるのはいやだなと思った。

翌日、彼女の帰京にあわせて飛行機を取り直し東京へ。
夜間飛行のジャンボ機からみえたディズニーランドの夜景が綺麗だった。

一泊、泊めてもらい翌日早く大阪へ向かった。

会いにいくからと電話をしたらさすがに驚いてはいたけど。

それが返事になった、みたいな。

だから

『結婚しよう』に対して『はい』とは言ってないのだが、なんかこうなった！

あのとき、あの助産婦さんに北海道で逢わなければ、きっと断っていた。

関西に嫁ぐなんてハイリスクだったもの。
熱烈にすきでもなかったし、この人楽しい人だなくらい。。。だけで。。。


あの日、伊丹空港から家に『千歳空港だよ、これから仙台帰る』と電話して、帰路についた。

それでも、それでも考えていた。
ほんとうにいいのか？

そんな疑問形がいつもいつもいつまでも脳裏を過ぎっては消えながら

結婚式になってしまった。
結婚式一週間前に彼のおじいちゃんが亡くなる波乱あり。。。

やっぱり、この結婚、しちゃダメなんじゃ。。。

なんてふっとおもったものの、周りは『私達のために』結婚式は延期もされず、
めでたくことは進められたのだ。


親の反対も押し切って、親の気に入らないタイプの男性を連れていき、
楽しくなりかけた仕事を辞めて、
大好きな故郷を出た。

飛行機ですぐ帰ってこられるもん。

そう思っていた。

でも、暮らしてみたら思い描いた生活でもなかった。

なにより知らない土地で、なれない関西弁のなかでだんだん家からでなくなり

ストレスを貯めた。

いやだと思っても実家に帰ることはできないと思って

だからといって、旦那にも言えず、一人しくしく泣いてばかりいた。

で、ささいなことから旦那を怒らせて

私も逆ギレしたわけで。

なにも話さないまま、この人なにもわかってくれない。。。そう思って。


まぁ。なにしろ、コミュニケーションが不足するとあかんっていう見本みたいな私達なわけで。


それを修正しないままいまに至る。。。


これも『業』ですな、きっと。。。


あ。


縁ですかね。
  

ちょっと前から気に入って毎週楽しみにしている「マンガ」がある。

ドコモのＢeeテレビで配信している「サプリ」

27歳の女の子が主人公で、彼女はコマーシャルの製作会社で「製作」を担当している。

学生時代から付き合っていた彼がいたが、仕事に没頭していく彼女に

彼は、「どっちが大事だよ。。。」と。

で、すれ違いが続いて別れてしまう。

そんなところから物語りは始まっている。



同じセリフを私も主人にいわれたことがある。

結婚して半年たったころ、知らない土地での孤独感とかつての同僚の仕事の様子を聞くにつれ

「あんなにつらい思いをしながら覚えた仕事を忘れていくのかな。。。」と焦燥感に襲われた。


些細な喧嘩で「生意気なことを言うな、養ってもらっているくせに！」ということを

主人に言われ、

なによ、働けば私だってあんたより収入はあるのよ。。。っていう言葉を飲み込んだことがあった。

少ない収入でやりくりしている妻の苦労なんてわかりもしないで

連絡もなしに飲んで帰ってくる「やつ」にいらだちもあった。



私は家政婦ではない。

結婚すれば女は幸せだとでも思ってるの？

仕事しよう。こいつと対等であらねば。。。


いつしか、結婚前に「尽くそう」と思っていた気持ちは「対抗心」になった。



そして、復職。

それでも、主人は子供ができればやめるだろう的に思っていたようだが、

やめるなんてとんでもない。

「あなたに養っていただくことは、もう一生ないと思ってください」っと宣言した。



家族を、「養っている」という自負ならともかく、

「養ってやってる」「感謝されて当たり前」なんていう考え方のちっちゃい男だったのだと、

心底、がっかりしてしまったから。



復職して、それなりにストレスもあったが、「やつ」は意地になって

いたわることも、心配することも、なかった。

私も相談することもなく、意地になって、ただ、一人で耐えた。


私の仕事が軌道に乗りだしたころ、このセリフが。。。

「おまえ、仕事と俺とどっちが大事？」



それって、相手にされない主婦が仕事人間の旦那に言うセリフでしょ。



「あなたは？」

「。。。。。」



答えられないだろ。そんな質問するなよ。馬鹿じゃない？


「そんなこと、比べるものではないでしょう。仕事も大事。家庭も大事よ」



母親のように、無条件で受け入れ、尽くしてくれるのが「妻」であり

結婚の理想だったのかもしれない彼の夢は

私との結婚で打ち砕かれたわけだ。

しかも、結婚前はあんなに頼りなげに見えた「嫁」は

同じ目線でしっかり一人で立っている。

しかも、結婚翌年には「母親」という最強の「おんな」になってしまった。

考えてみればかわいそうかもしれないが。。。



私は、夫婦を力関係で語るのは違うと思っていた。

旦那様ではなく、パートナーでありたかった。

だからこそ、専業主婦であってもその貢献を認めてほしかったし

それさえあれば、復職しなかったかもしれない。

しかしだ。。。

彼は、私を「目下に」することでプライドを保つタイプだった。

それを手のひらで「はいはい」と転がす才覚を持ち合わせていない私は

理解できなかった。


そのまま、21年。


いまだに、どんなにつらくても主人には弱音は見せない。

主人も、仕事で何かあっても絶対に家では話さない。

そして、「お前のすることはみんなくだらない」と「俺のほうが優秀」をアピールする発言もやめない。


彼のブログを読むことでやっと今の彼の心情がわかる。


他人に読めるブログに本音を言えて、

一緒に暮らす妻に本音をいえない。


来月で結婚22年になるというのに、まだ水と油を続けている。

ドレッシングみたいに混ざり合う日はくるのかなぁ。


歩み寄るのは私の仕事か。。。



「サプリ」の主人公は、夢中になれる仕事と新しい恋をみつけ、

居心地のいい「居場所」を手に入れたはずが、

今週はなんだか波乱の予感。

なんか、わかるな〜この心情。。。みたいな。。。。



夫婦って、なんか難しいな〜って思うこのごろであります。  

昨年の夏から、毎日、毎日、『彼』からメールが届く。

かなり親しい友人でも、ここまでは頻回ではない。

『彼』とは、昨年連絡がとれた学生時代の元彼のこと。

朝の、おはようメールから夜はおやすみメールまで、なんだかもう、しなくてはならないことみたいに。

あんなに筆不精で、電話もろくにくれなかった人なのに

どうしたことだろう。

今日はこうだったとか、仕事が忙しくてとか、子供達の話しとか

他愛もない短いやり取りが習慣になっている。

いまは、久しぶりの豪雪で、毎日朝早くから夜帰ってまで家や職場の除雪労働が続いていてくたくたらしい。

秋田に住んでいることはわかっていたけど、メールやり取りするようになってからは

妙に秋田のお天気が気になる。

『俺も関西の天気気になるようになった。いままで気にしたことなんてなかったのにな。。。』

去年の、連絡がつく前月まで、携帯なんて気にする時間もないくらい忙しかったらしい。

一年に四日しか休日のなかった多忙な日々から解放されて

やっと余裕がでたと思ったら私からの連絡があったのだそうだ。


『あのころね。。。』

昔話のなかに、ぽっ、ぽっと

少女のころの恋心が思い出される。
  

神戸の震災忌です。

あのとき四歳だった娘が今年成人式でした。

あの日、暗闇で産まれた赤ちゃんが

16才。



少しづつ、遠くなっていくあの日が、

忌まわしくもあり、

懐かしくもあり。。。


ただ、恵比寿さんが過ぎると毎日のようにみていた夢を

見なくなったのは

独りよがりの罪悪感でもう苦しまなくていいよと

そういうこと、なのだと思って。


明日、震災の起きた時間に、神戸ではろうそくを燈して祈りのつどいがあるはずです。

一度も駆け付ける機会を得ませんが

遠い和歌山から祈りたいと思います。

寒さのなか、炎のなか、失われた、たくさんの家族のために。

残された家族のために。
  

今日の和歌山は小雪の舞う寒い一日でした。

なにしろ風が強く、停車中の車が揺れるほど。

紀の川にかかる橋の上はうっすら凍結していました。

予定では『きのくにコーギーズ』の新年オフ会でしたが

あまりの悪天候に延期になりました。

暖かい部屋で寝てばかりで過ごしているリリィにも

この寒さは堪えたはずだから

延期になってよかったかな。


秋田は今日も雪らしい。  

和歌山のことではありませんが、

メールをくれる「元彼」のすむ秋田は、今年まれに見る豪雪らしく

連日の雪との格闘にかなり疲れ果てているみたいです。

彼はまだ40代ですが、周囲は高齢者の多い土地柄。。。

お年寄りばかりの世帯も多いでしょう。

北国に住むことは、夏の猛暑に耐えることより根性がいるな。。。と。

家の雪下ろしばかりでなく、りんごの果樹園も雪に覆われ

枝も折れて予想以上の被害みたいです。

寒さと、除雪労働の疲労の中、仕事に向かうのはたいへんだな。

仙台は、20センチも降れば大雪だし

和歌山は5センチで大雪だ。

横手はもう1メートルを超えているらしい。

「この雪はいつになったらやむのかなぁ。。。」

太陽もちょっとしか顔を出さない毎日。

マイナスの気温が続いているそうです。

週末にはまた寒気がやってくる。

少しでも雪がやんで、除雪の苦労が楽になってくれるよう

祈るしかありません。。。  

となりのおばあちゃんちにも

おすそわけ。

夕飯のあと、娘は京都に戻りました。
  

娘が10才の時、

『10年後の自分へ』手紙を書かせた。

成人式の今日、

配達しました。

10才の娘から20才の娘へ。
幼い文字に苦笑い。
  

この間まで

ランドセルを背負っていた
ちびすけが。

いつの間にか

成人式です。
  

今年は中華粥にしてみた。
無病息災。
  

今日は新年になって初めての『入浴介助』の日。

『初風呂やなぁ〜。』

慌ただしい入浴なのに、患者さんたちは大喜び。

いつもよりゆっくりお湯に浸かって、ニコニコ。

お正月、病院で過ごした方ばかり。

帰る先は自宅ではなく、老人施設。。。

昔は家族とすごした正月は、年をとり、体が不自由になると違うものになってしまう。


偽りの『長寿社会』がここにある。
  

今夜は仕事始めの夜勤です。

。。。といっても、もう半分以上終了していますが。

今年の元旦のおみくじは『吉』でした。

周りの人に助けられ、願いも学問も恋愛も？成就するらしい。

周囲への感謝を忘れずに。。。

頑張ります。


今日は救急車もなく、静かな夜です。

このまま静かに明けてくれ〜。


若いころのような、こっちの心臓が止まりそうな、救急も大好きだったけど

高齢者の機能回復を支援する今のような仕事も

また、楽しいと思えるようになった。

見回せば、亡くなった両親と同じくらいの年回りのお年寄りが増えた。

介護をさせてくれずに旅立った子供孝行の両親。

その代わりと言っては失礼だが、『お母ちゃん』と呼んだらニッコリする患者さんに

母を重ねる。

生きていたらこんな感じだったかな。

生きるか死ぬか命の攻防の毎日も、それなりのやり甲斐があったが

今は子供に戻って行く高齢者が愛しい。

自分の老いも見つめながらではあるが、この仕事を得たことを感謝している。


ここへ導いてくれたたくさんのものに感謝して、

仕事始めの夜が明けていきます。


みなさんにも幸せが降り注ぐ一年でありますように。。。
  

明けましておめでとうございます。

年越しそばにのせようと買っておいた鴨のハムを

昼間から酒飲んでいた旦那が食べたことが発覚。

新年早々、夫婦喧嘩しました。

正月食材は食べていいかきいてよっ

なんでもあさって食うなよなっ！


。。。今年も仲良くできそうにありません。


旦那はそば食べずにふて寝しました。

子供かっ！


新年から気ィ悪いスタートです。


みなさんにとって、幸せな一年でありますように。。。