仙台で生まれて25年間すごして、ひょんなことから関西の人に嫁ぎました。 和歌山在住。 家族は主人と京都に暮らす大学生の娘、13才でお星さまになったコーギー犬リリィです。

2014年12月23日

『あなたは必要ない』

東日本の大震災で、沿岸部の街の病院に勤務していた友人がいました。

災害当日から外部との連絡は途絶え、建物のまわりは押し寄せた津波と瓦礫と港の重油で満たされ、

職員・患者さんあわせて500人ほどの人が救助を求めるすべもなく過ごした数日。

スプーン一杯分のレトルトご飯とわずかな水だけで
自分の家族や家がどうなったのかもわからないままに

救助の手が差しのべられるまで守り続け、
救助のあとも地域の介護・医療に奔走していた。

災害を経験と教訓を、依頼があればよろこんで全国に講演に出掛けていた。

思い出すのも辛いだろう経験を
次の減災のためにと、冷静に想起して分析して。

再建したら今度こそこんな病院を造っていくんだと迷いながらも悩みながらも夢を抱いていた。

数年間をただの事務作業に費やしたくないと、ほかの医療施設に勤務しながら
あと、もう少しで再建がかなう、といういまになって、

『あなたはここを捨てていった人、再建にもうあなたは必要ない』



管理者として最高峰の資格を持っている彼女を必要としないとはいったいどういう理由だろう。


災害当時から、現場を大切にしていた。
媚を売るとか、『大樹』にすりよるのをよしとしない人だ。

復帰する意思があるなら、彼女のこの数年の過ごし方に問題がなかったとはいえないかもれないし、
日本にはまだ仲良しクラブな組織も多い。
人脈や親密さが将来を決めることもある。
能力よりイエスマンが徴用されるのが世の常だ。

しかしだ…。

彼女の落胆を、無力感を、我が身の如く感じる。


来年、失意の中で大学院への進学を決めた彼女。

災害に対応できる組織を造る研究がテーマらしい。

さらなる活躍の場が彼女に与えられることを心から願っている。



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